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行きも雨なら帰りも雨。一日雨降りの中を目的地に向かってもくもく歩くという苦行(笑)を遂行です。
でも、雨の厳島神社はなかなか風情がありました。
小学生位の時に一度来た想い出があるのですが、鹿に囲まれておやつを取られた事しか覚えていないのですが、鳥居とかを見ると、ああ、見たような気がするなぁ…と。残念ながら引き潮だったので、海に浮かぶ赤い鳥居は見れませんでしたが、近くで見る事は出来ました。大木をまんま使ってあるのがよくわかる形ですね。
潮干狩りをしたような気もしたんですが、ガイドさん曰く『普通では採れないので、お客様がいらっしゃる前に海に撒く』んだそうで、釣り堀みたいだなぁと…。
そうそう、雨が降っていたせいか、鹿さん達も得にやる気がなく雨宿りをしていらっしゃいました。
奈良の鹿さんはどうかわかりませんが、宮島の鹿は野生のものらしく看板に(見守ってください)と注意書きされてました。
カキを焼くにおいに誘われつつも、ツアー旅行なので寄り道も出来ずにただ歩く(笑
観光客も多かったので、水族館もいつぞやに行ったように、人を見に来たのか魚を見に来たのかっていう状態。まぁ、観光地なんてそんなもんですよね~。
実は幹事のひとりだったので、観光どころではなくお土産の算段やらなにやらでバタバタしておりました。ISOに引き続き、役員引き当てるとか、どんだけ運がいいんだか…。
旅行の前日も仕事に追われてロクにお手伝いも出来ずで役立たずだったのは認めます。ごめんなさい。
相変わらずの停滞サイトに拍手ありがとうございます。
少しでも楽しんで頂いてるなら嬉しいです、ほっ。
素敵な更新をしていらっしゃるサイト様には、いつも楽しませて頂いてるので私も…と思いつつどうにもこうにも…すみません。
でもでも、応援は体中から変なオーラをだしつつしております、届け、わが愛!(無t理ですって
続きに思いつき小説です。(フェ風…?)
想い出と共に、手元に残ったオーブ。
本来対を持つ道具。もうひとつは、風の自惚れでさえなければ、異世界に住まう青年の元に置かれているはずだ。
机の引き出しに仕舞い込み、受験勉強の合間に眺めてみる。
冷たくもなく、ずっと手に握っていても熱伝導の起こらない不可思議な素材。きっと、こちらの世界では考えられないような物質で構成されているに違い無い。
風は何度も呼び掛けようと考え、そして、何も起こらない事を恐れて再び引き出しへと戻した。
素材同様、原動力も(魔法)という奇天烈な代物。こちらの世界で使用可能なのか判断することも難しい。万が一、セフィーロと同じ様に使いオーブ自体が崩壊する危険も充分に考えられる。
光の持ち帰った首飾りは、ただ彼女の胸元を飾る(お守りとしての意味もあるのだろうが)為だけにあるが、このオーブは(会話出来る道具)としての役割を持つモノである故に、ついつい過剰な期待を抱いてしまう。
異世界で恋をした青年の想い出の品として、ただ置いておく事を、気持ちが許さない。逢うことが叶わなくても、声を聞き、会話を交わせないだろうかと、つい心が揺れる。
それでも、実行に移す事は出来ず、日々だけは過ぎて行った。
そんなある日、風はいつものようにオーブを取り出し、その異変に気が付いた。
中心に埋め込まれた宝石が、鈍い光を放っている。それも、規則性を持ち光量が変化しているのがわかった。
勿論声が聞こえてくる訳ではない。危惧が的中したのかと、風は焦る気持ちを抑えて、ゆっくりと光の中心に指で触れる。
一瞬スイッチが切れた様に暗くなり、次の瞬間にはオレンジ色の光が上下左右に広がった。
「え…?」
そこに浮かぶ文字を見て、風はパチパチッと瞬きをする。
“フウ、元気か?”
声は聞こえない。推測することしか出来ない。けれど、自分へと向けられた言葉にかの姿を思い描いてしまう。
「フェリオ、ですか!? 貴方なのですか?」
思わず呼び掛けたけれど、反応は無い。ゆらゆらと空間に描かれた文字もそのままだ。
「それに日本語ってどういう、事でしょう…?」
不可思議に揺れる文字を見つめて、風はホウと息を吐いた。
それから二週間後、風は再び光るオーブと対面する。先だってと同じように宝石を押せば、別の言葉が浮かび上がった。
“そうだ。届いて良かった。今、セフィーロは少しずつ再生している”
「本当に、フェリオなんですね…。」
胸元に抱く事すら躊躇われて、風は揺れる文字に指を重ねる。じわりと滲んでいく視界から、頬を伝うものを手の甲で拭う。
眼鏡が雲っているせいで、現実である自分の部屋全体が柔らかな光りに包まれているようにも感じた。
それが、セフィーロから戻った風に起きた、最初の奇跡だった。
メール的な遣り取りが出来るといいなぁ~なんて思ったんですよ。