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会社が結婚ラッシュになっているようです。
此処数年そんな話が全く無かったので、めでたいんだけどお祝い貧乏になりそうです(笑
いや~春ですね。
皆幸せになってくれ!そして、私にも幸せを分けてくれ!

という訳で(意味なし)
寝てしまって、完全に乗り遅れた海誕を続きにしまっておきます。
お触り部分しか書けてなくてすみません。



座敷童子のクレフさんと家主の海ちゃん


 一人暮らしを始める時は、少しは不安があったわ。
一人っ子だったから、結構親子の仲は親密で(夫婦はもっと親密だったけど・この万年新婚夫婦)、ひとりが寂しくないといったら嘘になる。
 それでも、新生活に心は躍るものだでしょう?
だから、新しいアパートを見に行った時も、期待で胸が溢れていたって表現はあながち嘘ではないと思う。

 でも…。

「どうなさいましたか?龍咲さま。」
 親切な不動産屋のお姉さんは、私を見て怪訝そうに小首を傾げる。
「えっと、これ…なんだけど?」
 私は指先で視線の示す。私の目には見える(もの)を。

「これ…ですか?」
 膝を軽く曲げながら腰を落として、覗き込む。
必死な表情で、眼鏡を外して見直したりしてくれているのを眺めていれば、彼女には(本気)で見えていないのがよくわかった。

 日当たりの良い二階の部屋。南東の角部屋だから、暖かいんですよ、なんて言われて踏み込んだフローリーングの床は脚に馴染んでいい感じだった。
 お部屋全体が柔らかな色で塗られていて、ホワンと暖かい。新築じゃない古さはあったけれど、そこが良いって思える。
「綺麗にリフォームされてますので。」
 ニコニコと笑うお姉さんにつられて、部屋の中を見回して気付いてしまう。
家具の無い、がらんどうの部屋なのにたったひとつ(ある)
 陽の差し込む壁に設えられた僅かに床から離れた場所にある窪んだ場所。
和室だったのなら小さな床の間のつもりだったのかしらと思えるそこに不思議なものがあった。

 瞼を閉じた小さな男の子。

 白くてふわふわした衣装には、綺麗な飾りがついていて、紫色の髪はサラサラに見えた。額にも、大きな石がついた飾りをしている。
 前の住人が置いていったものだろうか?
 見知らぬ人の持ち物だった人形なんて、普通だったら気持ち悪いのだろうけれど、そんな事全く思わなかった。

 でも、先に言ったように、不動産屋のお姉さんには見えていないのだ。

「幽霊かしら…でも人形の幽霊とかあるのかな…?」

 それにしても、可愛らしくて触れてみたくなる。


…ここまでで~す。こののち同棲(ルームシェア?)に入る海ちゃんです・笑
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